私を救ってくれたその人は、この世を去ることを選びました

私はこのままでいいのだろうか

私の人生はこれからどうなるの?

不安の中で、漠然と変わりたいと思いつつ

もがくだけで何も変われなかった日々

 

そんな日々に衝撃が走ります

私が心から尊敬し

信頼していた人が

自らこの世を去る選択をしました。

  

出会いは

私が以前勤めていた医療機関で

その人はドクターでした

  

私と先生は同日に入職したこともあり 

よく話すようになりました

 

私は診療補助もしていましたが

合間の時間には

医学の話ばかりでなく

プライベートな事、好きなドラマの話まで

本当にたくさんの話をして

仕事ではありましたが

楽しい時間、貴重な時間でした

 

たくさん勉強させてもらって

楽しい話もして

患者さんにもとても優しく

本当に尊敬できる

大好きな先生でした

 

私はその後

その職場を離れることになり

その時に連絡先を伺いました

最後に

お互いに好きなドラマの

タイトルロゴに似せた感じで写真を撮ろうって

記念写真を撮りました

 

それからしばらくして

私の母の具合が悪くなり

先生に相談して

「私でお力になれるのであれば」

と言ってくださり

診て頂くことになりました

 

それから数年

母の付き添いとして

私も先生の外来に通いました

  

外来日前後には

お礼方々メールをして

雑談も交えながら

楽しいやり取りでした

いつもお忙しかったはずですが

丁寧な返事を下さいました。

    

一度

私自身が新しい職場での人間関係に悩み

追い詰められて

先生に相談したこともありました 

 

本当は大好きな先生だからこそ

相談したくない気持ちもありましたが

あまりにも辛かったので…

 

先生は優しく私の話を聞いてくれて

 

そんな状況でも前を向こうとする雪月さんには頭が下がります

と言ってくれました

 

そして私の気持ちも察してくれて

先生の方から

また、お話聞かせてください

と 

 

そのやり取りだけで

私は十分救われました

 

その時のメールは

御守りのように

スマホに転送して保存していました

 

その出来事から数年

仕事も順調で

楽しく働くことが出来ていました

 

ずっと保存していたメール

そろそろ卒業かな

そう思い

スマホから削除することにしました 

ひとつの区切りとして 

 

先生に最後に会ったのは

その少し前の外来で

いつもと同じ

明るく元気な先生…

だと思っていました

その時は

本当に…

 

でも

いつもなら返ってくる

お礼のメールの返信は来ませんでした

 

お忙しいのかな…

そう思っていましたが…

 

次回の予約をしてしばらく経って

その医療機関から電話がかかります

 

先生が亡くなられたこと

詳細はわからないこと

今後の外来については

代わりの先生を手配していると…

 

頭が混乱して

受け止めきれませんでした

 

先生と撮った

ドラマのタイトルロゴをイメージした写真

それを見ながら

何で…

何で…

 

たくさん

たくさん

泣きました 

 

医療機関で仕事をしていると

たくさんのドクターに出会いますが

一緒に仕事をして

心から信頼でき

自分の身内を診てもらいたい

そう思える人は

あまり多くはありません

 

自身の専門分野外の知識も豊富で

患者さんに寄り添う

本当に素晴らしいドクターでした 

  

詳細は後になって

知り合いのスタッフから聞くことが出来ました  

 

しかし

詳細を聞く前から

そうではないかと思っていたのです

状況から察すると

そうではないかと… 

 

そして

なぜその様なことになったのか

私には少し心当たりがあったのです

 

先生とプライベートも含めていろんな話をしましたから

 

先生は

自分を押し殺して

人の為だけに生きているような人でした

 

その様な生き方で

ストレスはたまらないのだろうか? 

 

日頃からそう思っていましたが

ドクターでもありますし

私の相談にも的確に応えてくれて

自身のストレスに関してもコントロールできるのだろう

そう…

思っていました

  

先生はとてもとても優しい人でした

でも

きっと

自分自身には優しく出来なかったんだ

そう思いました 

 

これは

私の見解であり

先生が亡くなられた今

本当のことは

もうわかりません 

 

何があったのか

何を悩んでいたのか

なぜ…

この世を去らなければならなかったのか  

 

私が考えても

答えは出ないのです  

 

ただ

私が強く感じたことは 

  

悩んでいた私を

そして私の母にも親身になってくれて

救ってくれた

本当に優しい人 

 

そんな優しい人が

自らこの世を去る選択をした 

 

それは

あまりにも

あまりにも悲しいこと

 

そんなことは

もう起こってほしくない 

 

自分を押し殺す生き方は  

計り知れないストレスを生み

コントロールできなくなることもある…

取り返しのつかない選択をしてしまうことも… 

 

わからないけど

本当のことはわからないけど

 

優しい人は優しいままで

でも

自分にも優しくして

我慢しないで

  

とにかく生きていてほしい 

 

私は優しい人が大好きです 

 

優しい人が

悲しい選択をしなくても済むように

心から願っています 

  

そんな思いを込めて

このブログを書いています 

 

自分が自分らしく

ありのままに生きられるように

何気ない日常が

モヤモヤしたものが

キラキラに変わるように✨ 

 

私が御守りとして

ずっとスマホに保存していたメール

区切りとして削除しようと思った日 

後から伺った

先生が亡くなられた日と重なっていました  

 

偶然かもしれません

でも

私にはそうは思えませんでした

先生が

最後に何かを伝えようとしてくれたのなら

私はそれを無駄にしたくないと思っています  

 

自分に優しく

人にも優しく 

     

周りの人を大切に

自分も大切に

何気ない日常を大切に

 

優しさと

大切なものを忘れずに

生きていこうと思います

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