あなたは何を守ろうとしているの?【~期待と裏切り~】

私は少し前まで

何か辛い事、嫌な事があると

なかなか立ち直れず

辛い日々をしばらく過ごし

時にはそのまま闇に落ちてしまう

そんな風に生きてきました 

 

その昔、職場の人間関係で悩み

約10年間、精神科に通院した経験があります

 

原因は信頼していた上司からのセクハラでした

知識も技術も持ち合わせ

その分野では名の通った人でしたので

私はその人を本当に尊敬していました

 

「この人からたくさんの事を学びたい。」

 

その気持ちがあったからこそ

セクハラという裏切りは

私にとって耐えがたいものとなりました

 

セクハラという表現をするより

内容的には被害届を出せば警察沙汰にできるほどの出来事でした

 

しかし

あの時の私には

キッパリと拒否する勇気もありませんでした

 

明日からも共に働く職場の上司であり

波風を立ててはいけない

そう思ってしまったからです 

 

その対処の是非については置いておきますが

結果、それが裏目に出ることになります 

 

皆が一目置く存在

妻子のある人でした

奥様もお子様も私はお会いしたことがありましたので

私がもし、告発したらどうなるのか…

確実に傷つく人がいる 

 

そう思って

精神の崩壊に至るまで

誰かに相談することもできませんでした

 

あの時の私に酷な質問をするとしたら

「あなたは一体何を守ろうとしているの?」

そう聞きたいです

  

そして

あの時の私に声をかけるとしたら

「一番に自分を守りなさい」

そう

言ってあげたいです

 

「私さえ我慢すれば…」

そんなものは偽善です

自分に対する裏切りです

 

誰よりも味方であるはずの自分が

自分を裏切っていたのです

 

辛い自分に向き合うことが出来なかった私は

本当の気持ちを抑えることで

波風を立てずに済むんだ… 

そう思ってしまったのです

 

私は私に置き去りにされてしまいました

 

そこから先は本当に辛い10年となりました

手の平にいっぱいになる精神薬と副作用止めを服用し

泣いて喚いて

自分を傷つけたこともありました

この世から消えてしまいたいと思ったことも… 

 

でも

その道を選んだのは私自身です 

 

 

告発するか。警察沙汰にするかはまた別の話で

辛いと感じたその気持ちを

なかったことにしたせいで

事態は悪化していったのです 

 

 

「私は大丈夫」「私は大丈夫」

呪文のように繰り返し

その言葉とは裏腹に

私の精神は崩壊していきました

 

実はその当時

その人にセクハラをされたのは

私だけではありませんでした

  

もちろん 

セクハラや性犯罪は許されるものではないと思っていますが 

他にセクハラを受けた人たちは

皆、精神を病んでしまったのでしょうか? 

 

そんなことはありません

ある先輩は

セクハラ行為を受けたとき

「やめてください!」と

キッパリ断ったそうです。 

 

それからしばらくその人から仕事上でも

冷たく当たられたりしたそうですが 

(それ自体、人間性を疑いますけど)

やがてそれも収まったそうです

そしてその先輩は

今でもその現場で活躍されています 

 

私のように

病んで辞めていく人もいれば

立ち向かい

辛い思いをしながらも

乗り超えた人もいるのです

 

辞めるか辞めないか

どちらが正解かということではなく

私は自分にも相手にもきちんと向き合えなかった

ただ逃げただけ

見て見ぬふりをしただけでした 

 

そう、その道を選択したのは私自身 

 

あの時の私は

気持ちをどう着替えたらよかったのでしょうか?

 

今の私がその当時の私と違うのは

辛い気持ちになったときに

自分に問いかけるようになったこと

辛い気持ちになったとき

自分の期待通りにいかなかったことが多いことに気が付きます

 

私はその人が理想の上司であることを期待していた 

 

では

その期待が最初からなかったらどうだったのか

 

それを差し引いても

十分に辛い出来事です 

  

でも少なくとも

被害にあっているわけですから

「私さえ我慢すれば…」

という自己犠牲は

あまりに自分に対して残酷でした

 

辛い気持ちを整理して

あるいは立ち向かって

その職場で働き続けるか

あるいは

心機一転新しい職場で働くか

いずれにせよ

自分の気持ち向き合うことが必要でした 

  

この出来事があったからこそ

自分の気持ちを見つめることの大切さ

自分の意思を相手に伝えることの大切さ

それを考えるようになりました

 

そこから長い年月を経て

たくさんの人に支えられ

たくさんの学びがあり

たくさんの気づきがあり

何とか脱することができ

今の私がいます 

 

 

誰かに寄り添う前に

自分の気持ちに寄り添うこと

  

繰り返し伝えたいことです

生まれ持った気質はなかなか変わりません

でもちゃんと思い出すこと

心に響いた気がしていても

また同じことを繰り返すこともある

私のように 

  

でも勉強も復習が大事って言うでしょ^^

諦めないこと

優しさに包まれる自分を

 

あなたがあなたの優しさに包まれますように✨ 

ロウバイの花言葉に

「慈しみ」「慈愛」があります

慈愛は本来

自分の子供に向けるような愛情を指しますが

慈愛のような自愛 

包み込むような温かい愛情をもって

あなたがあなたを癒してあげられるのが一番です✨

   

自虐癖は油断すると再発します

だから

こうやって自分にも言って聞かせているんです^^

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