物事の側面

私の父は多角的に物事を見ることができません

自分が思うその一片を周りにも押し付けようとします

  

話をしていると

自分のその一片から外れただけで

機嫌を損ねてしまいます

簡単に言うと

柔軟性がゼロということです

   

先日、私は実家に泊まりに行きました

両親ともに内科の診察があり

それに付き添うためでした

   

家に帰り

夕飯の支度の時間になって

「何か今日のメニューは決めてあるの?」

と聞きました。

「冷凍の餃子があるからそれを焼いてくれ」

  

私がいるのだから何か一から作ってもよかったのですが

父は提案を覆すと嫌がるので

冷凍餃子はよしとしました

野菜の付け合わせを何か

和物かサラダなどを作ろうかなと思い

冷蔵庫にある野菜で

「付け合わせの何かを適当に作ろうか?」

と言うと

「お父さんは適当という言葉が嫌いだ!」

と急に機嫌を損ね

「レタスをちぎってトマトを添えてくれたらいいから」

と断られました

  

「適当」

は「いい加減」という意味で使われる場合もありますが

丁度よく合う事という意味で使われる事もあります

悪い意味だけを持つ言葉ではありません

  

もちろん私はいい加減なものを作ろうとした訳ではありませんし

それなりに美味しいものを作る

スキルは持っています

  

ただ、その

「適当」

という言葉を使ったこと

自分が予定したのとは違うことを

私が口にしたために

受け入れられなかったのです

   

世の中の大半の人は

娘が何か作ってくれるなら

喜んでくれるんじゃないかと思います

  

その世の中の大半のリアクションを

私は期待してしまったのかもしれません

だからガッカリしたんだと思います 

 

 

言い方の問題もあったかもしれませんが

父は自分が主導権を持つことに

かなりの執着があります

言葉尻ひとつで父は豹変します 

 

入院中も言葉使いや対応など

事あるごとに看護師さんに説教をし

業務に支障をきたす事態になりました

かなり問題となり完治を待たずに

規約違反として退院させられそうになった程です

 

 

高齢になってからではありません

ずっと父はいわゆるクレーマーでした

物事にいろんな側面があって

見方を変えれば

怒るほどの事ではない場合も

多々あります

 

 

もちろん

たくさん話もしてきました

穏やかに過ごしてほしくて

 

でも

本人が変わることを望まない限り

人は変わりません

  

人を攻撃する事で

自分も傷つけているというのに

 

父が生きている間

私には何ができるのか

娘として

家族として 

   

悩んでも

スッキリ解決する秘策なんてないんです

だから

日々できることを

重ねていくだけです 

 

自分の心次第で

毎日は楽しくも苦しくもなる

誰かのせいにしているうちは変わらないのです

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