父の転倒と脳出血

2024年に入り、ブログの更新も毎週しようと思っていました

毎週土曜日に…

しかし、我が家に一大事が起こりブログの更新どころではなくなってしまったのです

   

父は人を支配するタイプ

その父による抑圧で母は精神的に追いつめられていました

精神を病み、そのまま認知症になったわけですが

強制的に離婚させることも出来ないため

主治医である精神科医の助言の元に定期的に父と母に距離を取らせる

「通院」という名目で私の家に滞在する期間を作っていました 

 

父の体が弱り、高血圧以外の持病はありませんでしたが

いわゆる「フレイル」で、運動習慣がなかったため筋力が著しく低下

一人で生活を送ることが難しくなっていました

しかし、母を一時的にでも父と離したい

解放される時間を作ってあげたい

そう思っていました

  

「認知症外来」は本当に父と母を引き離す期間を作るためだけのものでした

ですのでそれだけならば見送ることも考えたのですが

今回は食道がんのフォローの検査もあったため

何とかそれだけでも母に受けてもらいたい

実家からでは距離的に日帰りが不可能で

認知症の母は一人で私の家に来ることはもうできませんので

私が休みの時に迎えに行き、休みの時に送って帰るしかありませんでした

  

すると短くても3日間くらいは父を一人にしなければならなくなります

悩みました

安心して一人にできるわけではないけれど

父も「何とかお母さんに大事な検査を受けさせてあげたい」と言いました

「3日間くらいなら出かけずに一人で頑張るから」と 

 

実家には見守りカメラを設置していました

最初は拒まれましたが、安心の為にと

  

そして母の私の家での滞在最終日

食道がんフォローの内視鏡検査の日

昼頃には終わるので私が付き添ってそのまま実家に母を連れて帰る予定でした

  

金曜日の夕方まで、何かを食べたり歩いている父の姿を確認していました

父はいつも変な時間に寝てしまうし、電話しても出ないことがほとんど

テレビつけながら寝ちゃってるのかな…

そう思ってしばらく様子を見ました

  

金曜日から土曜日に変わり真夜中

気になってもう一度カメラを見ました

「お父さん、ちゃんと寝たのかな…」

 

そこに見えたのは数時間前と同じ映像でした

リビングの電気もつけっぱなし、テレビもつけっぱなし…

 

これはおかしい!!

一気に青ざめました…

父は「お休み点検」と称して消灯や施錠を確認するきっちりタイプ

真夜中まで電気を消さずに寝るなどありえない…

 

とにかく行かなければ!!

車のない私は真夜中でしたが元旦那に電話しました

何かを察していたのか2コールで電話に出てくれて

「すぐそっちに迎えに行くから」と

結婚していた時代に何度となく通ってくれた道

本当に感謝の言葉もありませんでした

 

朝方、実家に到着すると

ドアにはチェーンがかかっていました

隙間から父を呼ぶと「大丈夫だ」との声

 

 

良かった…とりあえず生きている…

でもどうも動けないようだ…

何かを訴えているけどよく聞き取れない

 

とにかく中に入りたい

元旦那の力でドアチェーンを破壊して中に入りました

リビングの一番奥、床に横たわる父を発見しました

私は声をかけ「痛いところはないか」「気持ち悪くはないか」「手足はちゃんと動くか」

父は「痛いのは腕を下にしていたからそこが痛いだけだ」と

「特に強くぶつけてはいない」と言っていました

痛いと言っている腕も拳上もできるようでしたし、大きな骨折はなさそうな印象でした

 

とりあえずベッドまで運び、少し水を飲んでもらって横になってもらいました

夜中寒かっただろうから、温かくして…

 

 

「来てくれて本当に良かった」

そう、父は言いました

私も行って良かったと心から思いました

 

私が来て安心したのか気持ちよさそうに眠りました

様子は心配でしたのでちょくちょく呼吸の状態などを確認しながら

バイタルは正常でしたし、意識もハッキリある、会話もできる

麻痺もない… 脳出血はなさそうかなと…

少し寝かせてあげようと思いました

 

数時間眠ったところで、やはり昨日の夜から水分や食事をとっていないことが気になり

お粥でも食べてもらおうかと声を掛けました

すると…

さっきとは少し様子が違う…

会話が出来たり…

出来なかったり…うつらうつらとして

「眠いの・・・?」 とも思いましたがやはりおかしい

 

 

そこで初めて救急車を呼びました

父は最初に駆け付けたときに

「救急車は呼ばないで!」とひどく拒みました

呼ばないでと言われたから呼ばなかったわけではなく

発見時は緊急性がある様な明らかな症状がなかったからです

 

でも、次第に意識レベルの低下を感じましたし

父にも話して、父も「分かった」と 

 

意識レベルの低下を感じましたが

救急隊の方が来た時には受け答えもハッキリでき

名前も生年月日も応えられる

やはり麻痺もなく…

足を動かすと多少の痛みがあったため

骨折疑いで整形外科への搬送ということになりました

緊急性は低いと判断されたため

搬送先はなかなか決まりませんでした

 

少し遠くの市外の病院に搬送されました

そして念のため撮った頭部CTで思わぬ事が…

  

「脳出血」しかも出血範囲も狭いとは言えず出血量もそこそこある

私も医療の世界で仕事をしてきて…

分からなかった

これだけ話が出来ても四肢が動かせても出血していることもあるのだと…

 

でも何かがおかしいと思って救急車を呼んだ事は正しかった

もちろん「様子を見ずにもっと早く呼んでいたら・・・」という気持ちも

自分の中で湧き上がりました…

   

でも、プロである救急隊の方でさえ

緊急性は低いと判断する状態だったのです

むしろ

それでも救急車を呼んだ

自分の勘を信じてよかったと思おう

 

   

予定通りの時間に母と共に帰っていたらきっと間に合わなかったのだろうから

それだけでも

自分を責めても何にもならない

   

父は今

病床で必死に戦っている

私は一体何ができるのか

娘として… 家族として…

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